教科書では教えてくれないモル計算の超簡単なやり方《化学基礎》
こんにちは、薬学部生のきよひこです!
みなさんはモル計算の問題をどのように解いていますか?
教科書や参考書を見ると物質量、粒子の数、質量や気体の体積の関係は小難しく書いてあって分かりづらいですよね。
例えば、
物質量(mol)=質量(g)/モル質量(g/mol)
物質量(mol)=粒子の数/アボガドロ定数(/mol)
みたいな感じ。
訳わかんなくないですか!?
少なくとも私はこんなもの覚えてられないです。
ここで私はあるものを思い出しました。
それが、、、
みはじ虫です!
みなさんはみはじ虫を知っていますか?
道のりと速さと時間の関係を図で表したものです。
めんどくさい関係も、虫を使うとなんだか簡単に見えちゃいますよね。
そう、モル計算も全部虫にしちゃいましょう。
ここで私が覚えて欲しいのが、
- しもぶ
- こもアボ
- たも2(読み方:たもに)
の3匹の虫です!
また、モル計算に限りませんが、しみたも覚えておくといいかもしれません。
それでは、これら4つを解説していきます。
※ここでは物質量(mol)のことをモルと呼びます。
また、分子量は問題に応じて原子量や式量に置き換えてください。
しもぶ
これは、質量、モル、分子量の関係を表したものです。
これに当てはまるだけで、簡単に問題は解けます。
例題
27gのAg(原子量108)は何molか。
解けましたか?
これは、上の図の"し"に27、"ぶ"に108を代入するだけで解けるんです。
答えは0.25molです。
どうですか?簡単でしょう。
こもアボ
これは、粒子の個数、モル、アボガドロ定数の関係を表したものです。
要領はしもぶと同じです。
例題
鉄1.5molに含まれる鉄原子の個数は。
(アボガドロ定数を6.0×10^23とする)
こもアボに当てはめるだけでいいんです。
答えは9.0×10^23個ですね。
簡単簡単!
たも2
これは、標準状態における気体の体積、モル、22.4の関係を表したものです。
こちらも要領はしもぶと同じなので、早速例題!
例題
標準状態の酸素5.6Lは何molか。
当てはめてみましょう。
答えは0.25molです。
しみた
これは、質量、密度、体積の関係を表したものです。
これも当てはまるだけ。
もう例題はなくて大丈夫ですね。
基本的な問題はこのうち1つを使えば余裕で解けちゃうことはわかったと思います。
それでは、この問題はどうでしょう?
例題
標準状態において、密度が1.34g/Lである気体の分子量を求めよ。
分子量を聞いているからしもぶ?
標準状態って書いてあるからたも2?
密度が与えられているからしみた?
こういった問題は、虫たちを組み合わせちゃいましょう!!
この時点で使いそうな数字は22.4と密度1.34とくらいですね。
(個数は問われたり与えられたりしていないのでアボガドロ定数6.0×10^23は使わなそう。)
ということで、新しく
”ぶ”と”2”と”み”が登場する虫を作るんです。
言葉では説明しづらいので以下に写真で示します。
どうでしょうか、難しそうな問題もこんな感じで解けるんです!
ただ、1問じゃあちょっと分かりづらいかもしれないので、もう1問
例題
標準状態の気体5.6L中には、何個の分子が存在するか。
簡単ですよね。
虫さえ使えば、難しい計算をして頭をごちゃごちゃにすることはないでしょう。
参考になったでしょうか。
これでもうモル計算は完璧ですね!!
最後に私が使っていたオススメの参考書をご紹介して、ブログを終わりたいと思います。
これ、めちゃくちゃわかりやすいです!!
教科書じゃ教えてくれないような詳しい知識を身に着け、化学を本質から理解することができます。
また、身に着けた知識をすぐに練習問題でアウトプットできるため、知識が定着しやすく、忘れにくくなります。
ワンランク上の学習をしたい方に特にオススメしたい参考書です。
あわせて読みたい記事